市原市議会議員 さいとう武士のブログ

「壊れゆく前提」と「支える側」の視点

一昨日は、全国都市問題会議に出席しました。

基調講演では、青山学院大学の福岡教授が
「生命はエントロピー増大の法則に抗して存在している」と述べられ、
生命現象とは“壊れることを前提に創られている”ものだというお話をされていました。

この視点は都市開発においても通じるものがあると感じました。
都市もまた、変化や老朽化を避けられない中で、いかに“壊れゆく前提”の中に持続性を組み込むか──深く考えさせられる講演でした。

そして昨日は、岡山市へ行政視察に行きました。

視察先は、全国でも珍しい『在宅介護』に特化した総合特区「AAAシティおかやま」。
要介護となっても住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる社会を目指す、非常に先進的な取り組みです。

詳しい内容は、後日議会に提出する報告書にまとめますが、特に印象に残ったのが、
要介護高齢者の「役に立ちたい」という思いを活かす『ハタラク』(高齢者活躍推進事業)です。

高齢者を「支えられる側」ではなく「支える側」にも位置づけるこの仕組みは、
市原市でもぜひ取り入れていきたいと強く感じました。

…正直、昔は「議員の視察なんて、どうせ“視察という名の旅行”だろ」と、少し冷めた目で見ていたこともあります。
でも、実際に自分がこうして現場に足を運ぶようになってみると、本当に学ぶことばかりで、
当時の自分を思い返して、少し恥ずかしくなることもあります😓

これからも、こうした学びを一つずつ実践に活かしていけるよう、努めてまいります。

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