昨日の本会議では、議案24件と請願1件について採決が行われました。
今回の請願は、先日 教育民生常任委員会で「採択すべき」とされた『給食費無償化に向けた財政措置を求める』ものです。
採決の前には、浜中ごろう議員から反対の立場で討論が行われ、その後、同議員から「請願を常任委員会に再付託すべき」との動議が出され、それに対して いちはら奏会が賛同するという場面もあり、傍聴された方々にとっては少し分かりづらく、やや混乱した荒れた議会となりました。
結果として、給食費無償化を求める請願は
賛成:市民クラブ、自民党、共産党、岡議員
となり、賛成多数で採択となりました…本当に良かったです。
補足しますと、市原市で給食費無償化を行うために必要な財源はおよそ10億円となりますが、本請願では完全無償化をすぐにやってほしいといったものではなく、『段階的に』という趣旨のものです。
段階的に開始となった際に、対象となるのが、ひとり親家庭だったり、受験を控えた中学3年生だったりなど、どの範囲までやれるのかは執行部次第ではありますが、当然ながら財源の付け替えやコストカットにより捻出した財源を利用して行える範疇にとどまることは容易に想像できます。
これまで行われてきた主要な事業・・・例えば子育て支援や高齢者支援事業を凍結して、その予算を回すなどといったことはあり得ませんし、仮にそれを市が行ったならば、それこそチェック機能としての私たち市議会が、それを認めるわけがありません。
だからこそ、私たちは教育費無償化を求める請願を採択すべきとしたわけです。これが完全無償化をすぐにやってくださいというものであれば、当然ながら話は変わってきますけどね。
できない理由を探すのではなく、できるために何をすべきか考えることが、政治家にとって求められるのだと私は思います。
なにはともあれ、これでボールは執行部に投げられました。
今後、市原市としてこの請願にどう対応していくのか――しっかりと注視してまいります。