本日は、地域交通に関する調査特別委員会の一員として、袖ヶ浦市が導入している乗合送迎サービス「チョイソコがうら」の視察に伺いました。
「チョイソコがうら」は、民間事業者との連携により、高齢者をはじめとする移動手段に不安を抱える方々の移動支援や、外出機会の創出による健康増進を目的として導入されたサービスです。市内全域を対象に運行されており、地域のニーズに即した柔軟な運用がなされている点に、大きな意義を感じました。
実際に現地でお話を伺いながら、利用者目線に立ったシステム設計や、地域包括支援センター・医療機関との連携など、地域全体で支える交通支援のあり方に触れることができ、大変学びの多い視察となりました。
一方で、広大な面積と多様な地形を持つ市原市において、同様のサービスを全域で展開するには、運行効率や採算性、運営体制など多くの課題が想定されます。単純に仕組みをコピーすることは難しいものの、「交通空白地域」における移動手段の確保や、住民の声を生かした地域主導の運用といった視点は、今後の市原市における交通施策の検討において十分に参考になると感じています。
公共交通のあり方は、少子高齢化が進む中で、今後ますます重要性を増していく分野です。市民一人ひとりの暮らしの足をどう支えていくか――その問いに対し、現場の事例を通してヒントを得る貴重な機会となりました。
今後も、他自治体の先進的な取り組みに学びながら、地域の実情に合った交通政策の実現に向けて、引き続き調査・検討を重ねてまいります。


