市原市議会議員 さいとう武士のブログ

身を切る改革は無意味?

インターネット上にて「身を切る改革は無意味である」と論じている方が散見されますが、そういう方に限って「身を切る改革」を理解してません。

そもそも身を切る改革とは、議員報酬や定数を削減することで財源を生み出すという単純な話ではないのですが、ここを勘違いして「議員の数を減らしてもたいした金額にならない」とか、「議員報酬を減らした分だけ社会に循環する金額が減る=経済的にマイナス」だとか、完全に的外れなことを主張してる方がいかに多いことか…。

身を切る改革というのは、改革を主導すべき立場の政治家が、まずその身を切る事で覚悟を示すというものです。

行政改革を行うにあたり、議員が自分たちに甘ければ、自ずと役人にも甘くなってしまいます。

政治家が覚悟を示せば、税金の使われ方に対して厳しくチェックを行うようになり、行政に対しても徹底した改革を迫る事が出来るという一連の流れが「身を切る改革」の意義です。

だからこそ、議員がその身を切って覚悟を示すことは、報酬を削減する金額以上の効果を生み、さらなる無駄な経費の削減効果をも生むことになるわけなんですね。

そしてそれを実践し、年間1000億円もの財源を捻出してきたのが大阪です。大阪ではそうやって生み出した財源で市民サービスの拡充を行いました。だからこそ大阪では維新があれほどまでに支持されているんです。

これを知ってか知らでか「身を切る改革は無意味」というのは本当に浅すぎます。まさに木を見て森を見ずというやつですね。

何かを批判する場合、批判する対象をよく調べた上で行わなければ、自身が恥をかくことに…。私自身もそうならないよう気をつけてまいります。

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