令和4年度に発生した市原市内中学校のいじめ重大事態について、本日再調査委員会による市長への答申が行われました。
報告書を読み、思ったことを綴ります…。
人が集まりコミュニティを形成していく中で、いじめというものは必ず発生します。
誤解を恐れずに言うならば、いじめ根絶を目指すことは重要ですが、いじめをゼロにすることは不可能です。
だからこそ発生したいじめを初期段階で認知し、解消していく必要があるわけですが、どうしても学校組織はいじめの存在を隠したがります。「我が校ではいじめは存在しない」としたいのです。
「いじめの認知件数の多さは、教職員が子どもの命を守るためにきちんと認知し、寄り添い、対応した証である」 いじめ研究の第一人者である森田洋司さんはこの様に述べていますが、これぞまさにといったところだと思います。
「いじめはありません」というのは、いじめを認知していないだけであって、どこでも大なり小なりいじめは発生しているのです。
『いじめの発生は問題』なのではなく、『いじめを認知しないことが問題』だと意識を改めるべきではないでしょうか。
そうしなければ、いつまで経ってもいじめ問題は変わらず続いていくと思います。いじめ根絶を唱えるならば、まずは意識改革から始めるべきです。
【X(旧Twitter)より抜粋】